キャンピングカーや一部の車中泊車に搭載されているサブバッテリー(ここでは一般的なディープサイクルバッテリーという鉛バッテリーを指します)にも寿命があります。

バッテリーの寿命を決定づけるのは、サルフェーションの発生によるものです。

以下、Webike magazine参照・・・・・

サルフェーションとは、簡単に言うとバッテリー内の極端子に付着するゴミです。

バッテリーは、あの大きく重たい箱の中に6個のセル(お部屋)がありこの中に希硫酸が満たされています。6個のセルそれぞれにプラスとマイナスの極板が入っているというのが大まかな構造です。

使用を重ねたバッテリーはこの”極板”にサルフェーション現象が起きます。
サルフェーションとは化学反応に失敗した希硫酸たちが、電気を通さない鉛となり結晶化、それがマイナス極板(負極板)表面にこびりつくことを言います。


こうなると、極板と電解液の接触面積が減り、充電スピードが鈍化してしまうのです。

健康なバッテリーの電圧はおよそ12.6V前後と言われています。
鉛バッテリーは1セルにつき起電力はおよそ2.1Vそれが6個あるので12Vバッテリーと呼ばれているのです。

さて、サルフェーション現象によって生まれた鉛が仕切りに1割くっつくとどうなるかというと……。
1セル2.1Vの起電力が90%になり、それが6本で11.34Vと、セルモーターも回らないくらいの電圧にまで落ち込んでしまうのです。


さらに状況が悪化し、6セルあわせて10.5V程度以下になると放電能力を失います。これが放電終止電圧です。

通常であれば、このサルフェーションによって必要な電力が得られない状態が交換時期と言われています。一般的に言われるバッテリーは2~3年で交換時期というような話はこういう事情によるものです。

このサルフェーションが起きやすい環境が、低充電状態です。
バッテリーは、使用しなくても勝手に自己放電してしまう性質があり、保管すればするほど低充電状態に近づき、サルフェーションは進行するのです。
長期保管によって、完全にバッテリーが放電し、再び充電しても使用できなくなってしまうのもこれが原因です。・・・参照終わり

キャンピングカーを冬の間使用しない方はまさにこの低充電状態で、バッテリーの寿命を一気に縮めてしまいます。充電不足のまま冬眠すると最悪1発でバッテリーの寿命を迎えてしまいます。これを防ぐには、旅を終えたり冬眠前には必ず満充電にし、できればマイナス端子をはずしておくことがベストです。端子を外せない場合は、月に一度は満充電にしましょう。これでバッテリーは2~3年は大丈夫でしょう。

キャンピングカーで年中旅をされている方では4年以上使用出来る時があります。

それでもサブバッテリーの寿命が近づくと、満充電にしてもすぐに電圧が下がる、満充電にならない、インバーターなどが警告音や信号を発するようになり室内照明や電化製品が使えなくなってしまいます。こうなったら楽しい旅も台無しです。速やかに新品のサブバッテリーに交換しましょう。

以上のことは、メインバッテリーにもおおよそ当てはまりますので、長期間走らない事のある車でも時々は走らせたり、充電して対処することをお薦めします。

バッテリーの状態に不安のある方は、早めにご相談下さいませ。

ロッキー土橋