人工衛星の増加に危機感


趣味で天体撮影をしていますが、その画像に多くの人工衛星の光跡が写りこむことがあります。

先日の洋野町観望会では、47分間の撮影中にこれだけの人工衛星が通過しました。

明るさも、その軌道も様々な人工衛星がそれこそ無数に地球の周りを飛び回っていることを実感します。

私たちアマチュア天文家だけでなく、深宇宙を研究観測しているプロの天文学者たちも観測への強烈な影響を危惧しています。

スペースX社のスターリンク衛星がすでに3500機打ち上げられており、今後の予定では42000機を打ち上げる予定だというから驚きです。現在稼働中の衛星の他に、稼働せずただ周回するだけの衛星やロケット打ち上げ時に発生した宇宙ゴミ、いわゆるスペースデブリを含めると数万個の人工衛星が地球を取り巻いていて、互いの衝突を防ぐために軌道変更を余儀なくされているのが実情です。

アメリカではFCC(連邦通信委員会)が人工衛星の認可や周波数の割り当てを担当しており、これまでは、スターリンク衛星群の反射光やスペースデブリの問題については、電波通信に問題がなければ認可していたそうです。ところが最近、アメリカの会計検査院がFCCに対して、十分な環境評価をせずに例外扱いしていたと指摘しました。早い段階で何らかの規制をかけなければ、この問題はますます膨らむばかりです。

私たちの次の世代にも美しい星空を残したいものです。

ロッキー土橋


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