軽の値打ちを求める目的の今回の試乗は、その価値観に悩む方々の同情でもありました。普段、軽となればミニと廉価車のイメージがあり普通車から軽に乗り換えるには勇気がいるものですが、実際は200万円クラスの軽にオプションを追加し300万円位で購入する方々も増えており、海外でも日本独特の軽が人気のようです。
早速、JPSTARのシートに座ると、体を包み込むホルダーシートは高級感そのもの。はい、スタートです、やはり軽かと思いきやその直進性の良さに、これは唯物ではないと直感する。上り坂ではキャンピング車に見るパワー不足を感ずるがアクセルワークにより普通の走行ができる。路面のバウンドとコーナリングに驚き、これは軽ではない、いやキャンピング車でもない、スポーツカーに近いのでは。高速走行ではキャンピング車が苦手とするローリングが全く感じられなく、トラックからから受ける引き込みも感じず安定したサスペンションはハンドルにシビアに感ずる。これにはもう少しステアリングギアに遊びが欲しい所だなと思いつつメーターは〇X5Kmを指しているではないか。しかしこの安定感は一体何だろう、既に軽を超えている事は間違い無く、これだけあれば普段乗りもイケるのではと思うと、この車の価値観は一気に高まった。そしてこの車の魅力のサスペンションの正体を知る事になる。
この高度なセッティング技術は如何にしてと、過去にレースマシーンに関わった私でも脱帽してしまった。