2019年(平成31年)4月に東京池袋で自動車暴走死傷事故がおきました。
高齢者の運転する乗用車が暴走し、歩行者・自転車らを次々にはね 、計11人を死傷させた事故です。
この加害者は一貫して「運転していた車(プリウス)に技術的な欠陥があった」と主張していました。
これに対し自動車製造メーカーであるトヨタ自動車が今年の6月21日に、「車両に異常や技術的な問題は認められなかった」とコメントしています。
特定の交通事故について、トヨタがコメントを出すことは異例だそうです。
何故トヨタが反論のコメントを出したかというと、プリウスには初代から簡易的ですがEDRが搭載されていて、その解析に基づくコメントだったと思います。
このEDRというのはイベントデータレコーダーというもので、記録装置の本体はエアバッグの電子制御ユニットに内蔵されています。衝突事故の前後に、 車速、エンジン回転数、アクセル・ブレーキの踏み具合、ABSやEPSの作動状況、シートベルトの着用の有無、ハンドルの角度を自動的に記録するものです。ちなみにドライブレコーダーと違い、音声や映像は記録されません。
2010年頃から一部高級車に搭載されるようになり、トヨタは2012年以降のすべての新型車にEDRを搭載しています。
ちなみに私のスイフトにも搭載されています。皆さんの車の取扱説明書を確認していただくと、EDRについての記載があると思いますよ。
この事故がきっかけかどうか分かりませんが、2022年7月以降に国内で発売される全ての新型車にEDRが搭載される見通しとなったそうです。
それから、ほぼ全ての車にバックカメラ等の後方確認ができる装備を義務化するみたいです。新型車は2022年5月以降、継続生産車は2024年5月以降に適用となる予定だそうです。
バックカメラやそれを確認するモニター等標準装備になれば、若干車の価格が上がってしまいそうですが、安全と安心を手に入れると思えばやむを得ないと思います。
車を運転する者として、事故の無い世の中が幸せだと思いますので、私はこの様な装置の付いた車が増えていくのは大歓迎です。
時には凶器になりうる車だと言うことを念頭に置いて、交通ルールを守って楽しい車生活を送りましょう。
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