皆さんは自動車の燃費表示が2018年から変わることをご存知でしょうか?
車を購入するうえで、燃費の良い車というは重要なポイントだと思います。
燃費表示が2018年からどのように変わるか紹介したいと思います。
これまでの燃費表示方法……
『10・15モード』
1991年から2011年まで『10・15モード燃費』という燃費測定方法を使っていました。この方式は市街地および郊外を想定した状況においての燃料1リットルあたりでの走行距離を測定する方式でした。
『JC08モード』
2011年4月からは現行の『JC08モード』に変更されています。これは日本独自の燃費表示となっています。
実際の走行パターンに近い測定方法として編み出された方法で、ガソリン1リットルで何キロメートル走行できるか?ということを表示しています。但し、真直ぐで、平坦な道をエアコンなど走行以外の機能を使わずに走った場合の想定の数値となっているので、通常の運転をしている際にエアコンを使わない、オーディオを使わないなどということは滅多にないと思いますので、実際の燃費との差異が生じることとなります。
ハイブリッド車はズレが大きい
主に最近のハイブリッド車や軽自動車など、低燃費といわれている車種はこの『JC08モード』を用いた計算だと実際に走れる距離は数値より少なくなり、ズレが大きくなっています。
私のプリウスも、カタログ数値では35Km/Lですが、満タン計測でやると、24Km/Lぐらいです。
燃費のデータ偽装問題が三菱自動車やスズキ自動車から出てきたことを受け、また実際に走行した場合と差異が出ている、という非難の声が上がったこともあり国土交通省は見直しを行うことにしました。
2018年に採用される予定の新燃費表示とは?
2018年の10月からは『WLTP』が燃費表示の基準になります。『JC08モード』が日本独自の国内での表示だったのに対して『WLTP』は国際連合によって取りまとめられている国際基準となります。
計測方法は?
実際にどのように計測するかというと、『WLTP方式』では燃費の値を『低速』から『超高速』の四段階の速度域に分けて計測します。なお、日本では超高速をのぞいた三段階の速度域から成り立ちます。『市街地』や『高速道路』などといった実際に通る道路の違いに合わせて燃費の値を表示してくれるので、従来の『JC08モード』に比べれば正確な値が算出されることになります。試験車に積んでいる重量も重くした測定ルールとなっているため、現行の『JC08モード』よりも燃費が悪い表示がされる傾向になります。『WLTP方式』になればより確実な燃費表示が得られるということになります。
まとめ
現行の『JC08モード』から世界基準である『WLTP方式』に変更になりることで、より一層実際の走行に近い表記になり、特にハイブリッド車で実際に走ってカタログの燃費とのギャップに戸惑いを感じることも少なくなるのではないでしょうか。
販売課 モリ