エンジン不調修理


3月も中旬になり暖かい日が早く来ないかなと思っているサービスのセキガミです。今日はエンジン不調について書きたいと思います。車はスズキワゴンRでMH23Sの型式になります。お客様からのご依頼内容はアクセル踏んでも走りが重いとの事。早速エンジン始動してみると1気筒ダメになっているようなアイドリングで走りダメな状態です。工場の中に入れて点検です。どの気筒が悪くなっているかの点検をするのですが今回は見ただけでわかりました。

ここまでダメになっているのはなかなか見たことがないです💦他のコイルも外しスパークプラグも外します。スパークプラグもかなり摩耗していました。

3本とも同じ位の摩耗です💦今回の不調原因はスパークプラグが摩耗しイグニッションコイルに負荷がかかってしまい写真のような状態になってしまったと思います。原因が分かったところで部品を手配。スパークプラグ3本にイグニッションコイルも3本交換です。軽自動車の場合どのメーカーでも消耗品扱いになるスパークプラグ、イグニッションコイルは在庫しているのでとても助かります。部品が届き取り付けしてエンジン始動し不具合が治ったのを確認し試運転。とても調子がよくなりました。試運転を終えてもう一度工場内に入れて最終確認をし無事に終了です。同じエンジン不調でも今回みたいに点火系の場合や燃料系の時もありますしもしくはエンジン圧縮不足の場合といろんな原因があります。でもやはり1番最初に点検するのは点火系です。まあ理由としては1番アクセスしやすいことですね。その後の点検になるとしてもスパークプラグは外しますから効率的に1番最初になるわけです。ではでは!サービスセキガミでした!


BMW ミニONEエンジンチェックランプ点灯修理です。


今回は、ミニワンがエンジンチェックランプ点灯で入庫しました。点灯するとエンジンの調子が悪くなり信号待ちとかでエンジンが停止するということです、停止した後再始動するとランプは消えておりエンジンの調子はもとに戻っているということでした。まずは故障診断機で、故障コードを確認します。外車の場合は日本車に比べ数多くの故障コードが入っています、その中から今回の症状に該当するコードをある程度推測し、一度全部のコード記録しリセットをかけます。そして再度試運転をしチェックランプが点灯したら診断機で診断をして推測したコードが入っていればOKで絞り込めるのですが、今回症状が出たのが2日目でした、さっそく修理に取り掛かります故障コードである程度予測していたインテーク側VANOSアクチュエーター不良と出ています、いろいろ調べて結果このアクチュエーターは結構悪くなるみたいです、ただ、同じような症状でアクチュエーターを交換しても治らない場合があるみたいで、その場合はエンジンの中でタイミングチェーンの伸び、チェーンガイドの破損などです。ただ機械的な故障なら症状が頻繁に出るはずなので今回はアクチュエーターの不良と判断し交換します。

左側の黄色〇のノズルに丸い穴がいくつも空いているのが分かりますか、この穴がオイルが通るラインになります。右側は新品部品です、穴の部分にメッシュの網がついていて異物が入らない仕組みに変更になっていました。故障例がそれなりにあるみたいなので対策品だと思われます。試運転を2日間こなし症状が出ないことを確認しテスターでも故障コードが記録されていないのを確認、無事納車になりました。

                                 サービスマン川﨑

 

 

 

 

 


蘇った名車


クラシックカーブームがエスカレートしている様で、特にアメリカでは日本車に引き合いが強く高値で売れているとの事です。当社のユーザーにもこの様な車好きの方が多く見受けられ、車庫に隠している懐かしい年代物の名車の修理が入庫します。

今回は日産グロリア昭和45年登録とかですが、エンジン不調修理依頼です。ボンネットを開けるとL20型エンジンで、見た瞬間頭の中ではシックスネスゲージを探してました。

始動時のエンジンのブレが激しく、マフラーでは苦しそうなリズムで黒煙を吐いています。

オートチョークのバルブを手で少し開けてみると調子は上がります。普通オーバーチョークと思い、そのバルブ調整となるのですが、なるほどこのキャブレターもその調整の苦労の痕跡が残っておりました。ところが違うのです。このエンジンは、冷間時タペットバルブの突き上げが原因で、圧縮不足の不完全燃焼となるのです。

やっと探し出したゲージで吸排気両方ともやっぱり、その突き上げが確認されました。温間30と25にセットするためのロッカーアームスクリュー、ロックナットが緩みません。ふつうはカムシャフトを外すのですが、タイミングチェーンを外す等作業が多くなるので、かつての記憶にある必殺技でロックナット戻しに成功。ギャップの調整でエンジンは、L20の持つ滑らかな回転が復活した。カブリ状態であったプラグの清掃でふけ上りも最高で、これで良しと一安心。

しばらくのアイドリングでそれが一定しないサージング現象が出て来た。なるほどその次があった。ブローバイのコントロールバルブである。不完全燃焼でカーボンが詰まったバルブを取り外し、清掃によりこれもグッドである。最後の仕上げは、点火タイミングで最高のバランスL20が蘇った。この様に記憶に残っている技術の活躍の機会はあと何回あるのだろうか・・・

 


春はまだまだ(;_:)


2月も半ばを過ぎて今年はまとまった雪が少ないと思っていたら16日に久々に降りましたね。。(´;ω;`)ウゥゥ昨年の夏が猛暑続きだったので今年の冬は暖冬で雪が少ないのかなと思っていた矢先の出来事でした。今回の雪は前日の雨から雪に変わったため翌朝になったら湿った雪が路面に積もり車の上にも湿った雪がてんこ盛りで雪おろし&除雪作業が思うように進まず久々に腕が軽い腱鞘炎になりました(〃▽〃)。そしてすれ違う車を見るとほとんどの車両がルーフに雪を残したまま走行してました。除雪作業に時間がかかりルーフ部分の雪下ろしに時間を費やす事ができなかったことかもしれませんね。ルーフの積雪の際にきをつけなければならないのは何と言っても減速時に雪が前方に降りて視界を塞ぎワイパーを作動させると雪の重みにワイパーが耐え切れずになりワイパーモーターが壊れ視界不良をおこす事です。最悪の場合ワイパーモーター交換が必要になります。走行する際に必要なワイパーが使えなくなるのは本末転倒になりますので面倒でルーフの雪下ろしを推奨します。雪解け&春まではまだまだですが雪下ろしと除雪は適度に行って2月を乗り切りましょう。

 

 

 

 

 

 

サービス クドウA

 


サーモスタット実験


古いサーモスタットを手に入れたので

これをお湯に入れて実験してみます。

100度近いお湯に入れても変化がありませんでした。

そしてこれは、破損してますが限りなく新品に近いサーモスタットです。

これもお湯にいれてみたんですが

上の写真に比べてみると真ん中の部分が少し引っ込んで見えると思います。

このバルブ部分が冷却水の温度によって閉じたり開いたりすることで冷却水を循環させ

エンジンの温度を適温に保つ仕組みになっています。

上の写真の古いサーモスタットはエンジンがオーバーヒートしそうになった車から

取り出したものです。

1000円~2000円程度の安い部品ですが、これがダメになると

車が壊れてしまうので、10万kmも走ったら交換しておくことをお勧めします。

相馬