今や、日本全国に車の売買取引会場、いわゆるオークション会場が
200件あると言われております。
当社もオンラインで、ほとんどの会場と結ばれており、
毎日売買が担当者によって行われております。
時折その会場に出向くことがありますが、バイヤーと言われるプロの商売人達が
大勢活発に動いております。
しかし、目立つのは様々な国柄の外人さん達です。
そこは外人さんにほとんど占拠されていると言っていいでしょうね。
良質な安い中古車の仕入ビジネスは全世界に広がっているようです。
そこで馴染みのニュージーランド人に会った。
「儲かってまっか?」「ぼちぼちでんな」の大阪商人の合言葉が冗談挨拶となって
お互いの親交が続いている。
「今日いっぱいやる?」のジェスチェーにOKのサインで夜、居酒屋に合流。
彼が連れてきたのは頭にターバンを巻いた中東の人間でドバイから来たという。
名前を聞かされたが、長い名前で覚えられなかったが、
さっそく彼は日本車が世界一優秀な車だと興奮気味にしゃべりまくっている。

話しを整理すると彼は『国際ハブ港ドバイ』からあらゆる国に日本の中古車を販売している。
日本車は品質が良いだけでなく、良く整備されているというのである。
それは日本の車検制度にあるとのこと。
他国の車検は適当で信用できないなか、日本の厳しい車検チェックは
全世界へ売り込むセールスポイントという。
壊れたら部品の供給が簡単ではない、砂漠や山奥で使われる車は安心でなければならないと
ギラギラした目で言っている。
横から例のニュージーランド人が
「あなた、車検の内容をどれだけ知っているの?」の問いに2人で議論していたが、
私の方に話を振ってきたので、保安基準とか整備内容とか、
新車点検、定期点検、保守点検などの説明をしたらメモを取り出し何回も聞き返してきた。
そして驚いたという。
「自分の認識不足で、やっぱり日本の車最高!」と言っていた。
私達が普段何気なく車検、そして整備をしている車が国際流通にのり、
そんな形で生かされていることにこの仕事をしていてよかったと思いながら、
彼と握手し、最後にバイバイじゃなく、ドバイドバイと手を振ったら大笑いとなり別れた。
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