魔法の言葉


先日、パラリンピック先駆者のSさんについて書きましたが、その方についてもうひとつ、不思議な事を書きたいと思います。

Sさんは自ら車いす生活をしながら福祉用具の営業をしていました。

ある日部下と、お客様に車いすを納品した時の事。部下の営業マンがお客様に試乗してもらったら、どうもしっくりこなくてアレコレ何度も調整したり乗ってみたりしたらしいのですが、

「やっぱりどうも今いち。」と言われ困っていた。

そこにSさんが来て、部下やお客様に一度席を外してもらったらしいです。そして、5~6分して

「もういいよ。」と言って、「乗ってみて!!きっと今度は丁度いいと思うから。」

お客様が乗ってみて「あ~今度は丁度いい。これだば大丈夫だ!!」と言い納品が終わったらしいです。

帰り道、当社へ寄ってお茶を飲みながら、「それは何処を治したの?」と聞いたら、「何もしていない。」とのこと。

「わがやったと言うだけで安心して乗ってくれる!!」ということだった。

お客様との信頼関係が何よりの違いだと。

Sさんは魔法の口を持っていました。

専務


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