この仕事の辛い事はお客様が車を手放す事でしょうか。
永年のお付き合いの方が病魔に侵され、回復の見込みを失い、
愛車をやむを得ず手放す事に。引き取る車も未練がましく走りが重く感じられた。
その後のお客様の顔を見る事なく私は大勢の前で遺影に手を合わせていました。
定年後、人生最後の車選びは残りの人生パートナーとして気に入った車にと
オプションにも拘り第二の青春にも見え楽しそうな顔を思い出します。
避けられない老いに車と緒別するお客様に自分たちのサービスがそれで終わるのであればあまりにも寂しすぎる。
外はもう秋風が…
さかえ