販売から技術の極限に迫るトラクターの世界
それはトラクターが持つ、多様な作業機を装着できる設定からくるユーザーの要求である。
こういう使い方をしたいのだが出来るか?
に対し 必ず 「やってみましょう」と引き受けるのが当社の特徴である
ハイドロの巻
長時間高速回転で使用する草刈機械を取り付けたトラクターは油圧による動力である。
使用時間と共に作動が鈍くなり作業効率が落ちることから改善できるかの相談である。
※油量と油流の点検でハイドロフィルターを大きめのサイズに交換し、
とりあえず使用して様子を見ることに※
しかし結果はよろしくなく、原因としては明らかに油温のヒートアップによる
油圧の低下であることは間違いない。
そこで閃いたのは車のレース時代の技術 “オイルクーラー”である。
中古のオイルクーラーと油圧ホースを手配し、
inは油圧カプラーから、outはフィルター側にし、
本体クーラーは風流の多いラジエター前部に取り付け完了。
・・・・今のところ苦情は無し
ハイドロの巻 2弾
ご購入頂いたトラクターが無事に納車となり、その活躍を期待していたところ、
お客様から後ろに作業機械を取り付けたものの油圧が取り出せない、なんとかしてくれ
との連絡で現車を確認するものの、どこからも取り出す構造ではないため
メーカーに相談したら、オプション販売でパーツがあるが納期も長く、しかも取り付けに
相当の改造が要るとのこと。そうなると値段も高いと判断し別の選択をした。
作業機は単動シリンダーであり、リターンは外部圧力の条件から既存の油圧ポンプでは
構造が複雑となることと、装置の取り付けスペースにも余裕が無いため、
単独の油圧ポンプを考えたが、そんな都合のよいポンプがあろうはずも無く、
視点を変え、トラクターではなく車を想定したらあった。
小型トラックに使用しているパワーゲートのポンプ である。
今回見つけたものは新明和製の12v0.9wであるリターンのアジャストもあり、
本体もコンパクトでスペースに収まり、何回かの実験の末
最高の状態に仕上がり自らも満足
本来30万円かかるところを なんとひと桁までコストカットしたのである