車はマニュアルの運転が当たり前の時代、
自分の乗り方ができる魅力が車の魅力であったと思います。
半クラッチとかギアシフトかが自由に選択でき、
ヒール&トゥが流行った時もありました。
ところが近年、デジタルカーとなり、プログラムされた基準でしか動作しない車となりました。
普通の走りでは問題ないのですが、プログラムにない走りからくる
異常現象がやたらと増えており、、しかもそれが故障診断機にも現れないという厄介者で、
実車を試運転をしてもその異常現象は普通の乗り方では現れません。
オーナーと同乗し確認すると“なるほど…こういうことか!”と判ってくるのです。
明らかにノーマルな運転ではありませんのでプログラムが追い付いて行ってない事での
拒絶反応とみてしまうのです。
普段ある車種でのドライブでも一瞬、あれ?!と思うような異常を感じるの事があります。
(ノッキング・シフトキック等々)。
それは普通では気づかない一瞬ですから、気にも留めないドライバが―殆どと思いますが、
それが故障診断機にもキャッチされず正常を保っている訳ですから、
私はこの現象を空白のプログラムと呼んでいますが、マニュアル時代の故障では、
お客様運転の仕方がまずいですよ と言ったものですが、
デジタルでは操る人にプログラムされていくシステムにアドバイスの隙間が無くなっている。
この先、より多くの経験が故障診断機を超えた人間力が必要になるのではと思い始めております。
たそがれメカ