5月に入り桜も見頃を迎え散り始めていますがコロナ感染防止のため外出自粛、特に車での移動が制限されていて道路の混雑はほぼ見られない状況です。このような時だからこそ安全運転の心掛けが必要だなとあらためて思いました。
安全関連で、ふと思ったのが昨日5月1日は今から26年前にF1レース中の事故でレーサーのアイルトン・セナが亡くなった日でした。
中央がアイルトン・セナ氏
80年代後半から90年代前半にかけて絶大な人気を誇っていたF1ドライバーで当時、最も人気のあったドライバーがトップを快走中に事故死するという衝撃は、モータースポーツ・ファンだけでなく、普段レースとは縁遠い一般の人々にも大きな悲しみを与えた出来事だったのを鮮明に覚えています。彼の死後不世出の天才の死を教訓にしてF1は様々な改革を行いました。5月1日は悲しみの日であると同時に、F1が安全性を一層向上しようと決意を新たにした日でもありました。
一つはコースレイアウトの改善です。
実際の事故シーン 赤線が改善されたコース図。
高速コーナーだった部分にシケイン(クランク状の曲線)を設けハイスピードによるコースアウトとクラッシュを防ぐのが狙いです。またマシンのエンジンの出力に制限をかけ、コーナーリング速度を落とすために空力に関してさまざまな規制を設けました。
またドライバーの頭部周辺の保護にもさまざまな対策が導入されました。96年からコクピットにヘッドプロテクター装着が義務化され2003年にはHANS(頭部及び頸部保護)が導入され急減速しても頭部が前方に投げ出されないよう固定する安全装置としてドライバーの安全保護に役立っています。
F1は走る実験室であると本田宗一郎氏が語っていたようにF1で採用された装置や機械が市販車にフィードバックされているように安全面でも様々な機械装置が近いうちに新たに採用される日が近いかもしれません。
今年は世界的にコロナの影響がでていてF1事態まだ開催されておらず厳しい状況が続いています。そして今イギリスに本拠地を構えるチームのエンジニア達が新型コロナウイルス感染症の重症患者の治療に使われる新しい医療用人工呼吸器をF1以外の企業と協力して開発すれば、イタリア・チームのフェラーリも人工呼吸器用バルブと、防護マスク用の接続部品の生産を関係する企業との協力を開始したとの事です。一見別分野とも思えるのですがレース活動以外でもチームやメーカーがコロナウィルスと戦っています。私たちもこうした医療従事者たちに敬意と感謝をしなければなりませんね。
写真はウィキペディアより引用
一日も早く終息する事と再び平和な世の中がくることを願います。
サービス クドウA