古いドイツ車、吹け上がりの悪いエンジン修理で永年の経験から
キャブレターのジェットの詰まりと判断し分解して清掃しOKという所であるが、エッ!直らない。そんな馬鹿なと思いそのキャブレターを再び慎重に構造を確認し適切な清掃をし、取付エンジンを回す。しかし、残念ながら期待外れで現象は変わらずと。
そんな難しい事ではない、きっとどこかに単純なミスがある筈。
こんな時、視点を変えて見る事を何度も味わった。
その一つに他の人から見てもらう事で意外な発見が出来た事です。
早速後輩に事情を話しタッチ交代という所ですが当然ともいえる返答は、私がですか~と、遠慮がちなそんな言葉に救われながら彼の原因探しはあっけなく的中し、すこぶる調子の良いエンジンに変わったのでした。原因はどうやら私に見えなかったもう一つのジェットが隠れてありその目詰まりが原因だった。後で考えるとな~んだと単純な事なのですがそこが盲点でありミスという事になります。
そこで視点を変えて見るタイミングの難しさがありますが
それはエゴとの戦いだと私は思っています。
視点は意外と普段使用しているお客様からの情報に助けられることも多いですよね。
そうそう農業機械、トラクター等、殆どその様な傾向にありますね。
レースメカニックをしていた当時ピットに入ってくる車の修理はタイムロスとの
緊張した戦いでありドライバーとのコミュニケーションとピットマン同士の連携が
スピーディな作業を作り出していました。そこでは自分がどう動くのか
無言のコミュニケーションというのも存在していた様に思います。
その盲点と連携から学ぶ様に普段会社で話し合えるスタッフがいる事で無駄が
解決され良い仕事ができると思います。車は喋れないからその分喋れる人間同士の
コミュニケーションが一番と行きましょう。
古メカ