偏摩耗するタイヤ


冬用タイヤ交換の時期です。そのタイヤ交換で気になる事を紹介しましょう。

複数台所有している法人の車両に、4WDハイエースとキャラバンがあります。ハイエースに比較してキャラバンの方がタイヤの摩耗が早く交換頻度が多いのが判ります。その摩耗はフロントタイヤの偏摩耗にあり、後タイヤはしっかりしているのに、しかもタイヤのサイドだけが異常に減っている為交換となる訳ですが、バランス的には4本交換した方が良いのですが、後タイヤが8分位ある為もったいないから結局前タイヤ2本交換となる訳です。

話はそこで終わりません。次のシーズンでも同じ事が繰り返されます。アライメント異常も考える所ですが、他のキャラバン殆どで特有現象と思います。その対策として、空気圧を基準値より高めにすると若干の効果が見られますが、本当は年に何回か前後のローテーションが出来れば良いと思います。点検・車検時これをした方が賢明ですね。これを読んだ方はお客様の為に実施して貰いたいものです。

原因として私の見解ですが、一番に考えられるのは4WDの特徴でコーナーでのブレーキング現象でアンダーステアと言う横のタイヤスリップが起きます。これが偏摩耗の原因とすると、このアンダーステアが強いのではと思います。これにはフルタイムとパートタイムとでは大きな違いがあります。

次に運転してみると、フロントのバウンドが大きいと感じます。このタイヤの上下運動ストロークが大きければ、それだけタイヤは横滑りする事になりアライメントの法則からタイヤの偏摩耗が疑われます。

センターデフ、カップリング等4WDの高速走行に適したメカニズムの進化は凄いと思いますがしかし、4本のタイヤ摩耗バランスについてあまり聞く事は無いです。

ヒサシ


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