お客様からアクセルペダルの戻りが悪いから調整してほしいと依頼がありました。
良く症状を聴きだすとアクセルを離した時のエンジンの回転数がスムーズに下がらないので、ワイヤーかペダルが錆びて動きが悪いのではと言うことでした。
そこで思ったのが最近の車にはアクセルワイヤーはついていないということです。
昔はアクセルとスロットルボディーはワイヤーで繋がれていましたので、ワイヤーが錆びると戻りが悪くなり回転数が下がらないという故障はありました。しかし今は違います。
ワイヤーが付いていない車が大半です。これは乗用車もトラックも一緒です。そしてペダルも最近はスチールから樹脂製に代わり、錆びるなどということは無くなりました
これ↓がスロットルで、
これ↓がアクセルです。
ペダルにはセンサーが付いており、アクセルの踏み具合をアクセル開度(%)で計測します。それを受けたエンジンコンピューターが色々と計算判断し、スロットルに信号を出して、スロットルはモーターでその信号分のバルブを開いて回転数を上げる仕組みです。
と、そんな構造ですが、ここで問題なのがなぜ回転数が下がりにくかったり、不安定になるかということです。
何点かその原因はありますが、一番はバッテリーを交換した後です。バッテリーを交換するとき、作業中はコンピュターに電源が行かず学習がリセットされます。そのために学習するまでの間は回転数が不安定になると言うことです。
今回もお客様から再度きいたらバッテリーが上がったので自分で交換したと言うことでした。
ではどうすればいいのかというと、エンジンを始動する前にすべての電気装置の電源を切り(エアコン・ステレオ・ナビ・ワーパー等)アクセルを踏まず15分位アイドリングをさせることです。そうすることでエンジンはアイドリングの目標値を学習し回転数の上下もスムーズになります。
それでも治らない場合は、テスターを繋いでアイドリング学習を行わなければいけません。バッテリー交換後にアイドリングが安定しない場合はご連絡ください
サービスマンnakamura