燃料違い


農作業機械の修理が殺到する季節となりました。エンジンが掛からないという他、エンジンロック(焼き付き)の症状も多く、今回の依頼は自動噴霧器です。スプレーヤーとも言いますが、農薬散布に使いますが、これもロック状態で分解したらピストンとリングが破損してました。

原因はオイルの気配が全くないことです。オイルの役目は潤滑と冷却です。そこから追及していくと燃料のガソリンが怪しいとわかります。燃料を調べると本来ガソリンは赤系の着色で独特のにおいがしますが、これは透明で何やらアルコールのニオイです。早速お客様に確認をとったところ、いつもと違う容器のものを使用したことです。農作業機械に多いのは2サイクルエンジンと言いますが、軽量コンパクトで高い馬力を出す仕組みです。そのためオイルの入るタンクが省略され、よりコンパクト化ができるのです。オイルはガソリンと混合にすることでオイル効果を得るのですが、これを通常混合ガソリンと混合オイルとかで呼びます。農家では自分で調合していますが、数値は25:1の割合基準ですが、オイルの割合が高いと掛かりづらいのと青い煙が出ます。逆に少ないと今回みたいに焼き付けロックします。

このトラクターも本来軽油使用ですが、ガソリンの混入でピストンが破損してました。エンジン取り外しにここまで分解しなければなりませんでした。

ムサシ


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