この前の津波による自動車の浸水で床位までの浸水でそのあと普通にエンジンが始動していてメーターパネルに異常ランプも点灯しなく、なんら不具合もなく使用していた車両が一週間近くたち不具合が出てきています。その、修理内容はほとんどの車両がダイナモ発電不良によるエンジン始動不良、バッテリー上がり、エンジンは始動しているが、メーター内に異常ランプ点灯、ほとんどの車で点灯しているランプはエアーバック異常、ABS異常、電動パワーステアリング異常、それとリモコンドアロック不良です。どうして同じ用な故障がおこるかと言いますとまず写真を見てください
エアーバックのコントルールユニット
リモコンロック、電動PS系のコントロールユニット
上記の写真のようにその機能をコントルールしているコンピューターが床に近い部分に取り付けられているからです。床にたまった海水を綺麗に掃除したつもりでも、実はカーペットをはがすとその下には騒音を遮断吸収する厚い綿みたいな吸音材が敷いてありそれがまだたっぷりと海水を吸って湿っています。中には、床一面がまだビチョビチョな場合もあります。その湿気がヒーターの熱とか日中の室内の温度上昇により蒸発し床から近い部分の電気系統に入り込み故障を起こします。つまり部屋が暖かく外が寒いと窓ガラスに水滴がつく原理です。室内に水分がなければこの現象は起こりませんがカーペットの下に水分があるため浸水車はこの現象が起こります。
エアバックのコンピューターとカップラー
写真では解りにくいかもしれませんがコンピューターの正面は海水で白っぽくなりカップラーの赤丸内は水分で接触不良をおこし腐食し端子がひどい場合は折れている場合があります。これが原因で異常ランプが点灯します。修理にはコンピューターの交換とカップラー配線交換になりますが現実にはこれだけではありません、この原因になった水分をと取り除かなければなりません。いすとその他を全部取り除きカーペットをはがして天日干し(できればカーペット全交換が好ましいのですが)室内を完全に乾燥させなければなりません、そして室内とくにダッシュボード内全配線、ヒーター系、メーター、各コンピューター、リレー等作業はたくさんあります。そしてここまでやってもこれで十分と言いきれませんあとあと必ず、前回とは違う部分に故障がでるからです。見えない所、分解できない所は確認をしようがありませんから。それと、一度水分がついた電子機器はほとんどあとから壊れます。(私自身の経験上)結局次々と故障し修理代が高額になりトラブルの原因になります。(そのときはっきりと言ってくれれば良かったのにとお客様に言われたことも)でも、全部が全部直らない車両ばかりではありません、実際お車を点検させていただき状態を確認すれば
上記作業内容でお客様との相談納得のもと修理をし実際納車した車両もあります。
浸水し現在エンジンが始動しているためまだ、そのまま乗っている方は早めに工場での点検をおすすめします。
サイドブレーキの錆つきでレバーが動かない
リレーボックス内浸水で接触不良ライト点灯しない
サービスマンS