11日の地震の後津波に合い、水没した車を現場から引き上げてきました。完全に屋根まで浸かった車両はお客様自身も、もう駄目とあきらめていましたが、床のカーペットが見えなくなった位の車両はその後エンジンが始動していたと言うことで(次の日にはエンジンが止まって始動しない)なんとか直してほしいとお願いされました。床がつかっただけなので何とかなるだろう・・と言う気持ちは解るんですが
白い丸がアクセルペダルです。アクセルの1/3位まで浸かったみたいです黄色い線の所です。水がひけてカーペットに水が無くなってもカーペットをめくるとフロアーにはまだ、水がたっぷり残っていました。その中に黄色の丸のように各配線カップラーがあります。今回のエンジンが始動しない原因はこのカップラーが水に浸かって接触不良が起き端子がショートして折れていました。
エンジンを始動するために折れている端子を使わず配線でつなぎ合わせて始動OKでした、この配線は燃料ポンプの配線でした。エンジンがかかり各部の作動はOKでしたが、次の日始動してみるとエンジンはかかりましたが、メーター内にいろんなチェックランプが点灯しあれあれ・・電動パワステは効かない、エアーバックの警告灯はつきっぱなし等色々なところに不具合が出始めました。そうです、カーペットの下には、いろんな配線、イスの下にもいろいろなコンピュータ等があります。今の車はすべての機能が電子部品、電子機器で制御されているため一度水に浸かると、その後すぐは良くてもあとあとつぎつぎとだめになっていくためはっきり言ってこれで大丈夫とは言えません。室内も浸かった後すぐにイス、カーペット等を全部はがし完全に乾かさないとあとあとカーペットの湿気が室内の電子機器をだめにしいろいろな不具合を発生させます、この車両も浸水から4日立っていましたので各部が湿気で濡れている状態でしたので説明しあきらめてもらいました。大切なお車が浸水しあきらめきれない気持は十分解りますが、お客様の安全を考えると(走行中に急にエンジンが止まりブレーキのききが悪くなる、エアーバックが開く、ライトがかってに点灯する等)お車の状態によっては修理をお勧めしない場合がありますので一度ご相談ください。
サービスマン一同