ブレーキ点検Ⅱ


車検の見積りをお客様に提示した所、ブレーキパッドの交換に前回も交換したのにまた交換するの?儲けだけを考えている見積りに見えるなーと不満のようです。

いや、それは違います、ブレーキの使用頻度がーと言い掛けたが、失礼な言い方と本能が働きすみませんと言ってしまったのです。

ご存知の様にブレーキパッドは普通3万キロ交換が目安ですが、使用頻度によりそれまでもたない場合があります。それは、通勤道路に坂道が多い、高速走行が多い、その他やたらにブレーキを踏む癖のある人、ギヤシフトを併用しない人などがその例となります。が、その他に爆走する人は当然ですが、、、

反面、6万キロ走行でも交換しなくて済む例もありますので紹介したいと思います。

その前にこんな話しが、、、暇な?タクシー運転手たちが集まってそのブレーキパッド交換の自慢の競争談義でした。オレの車は5万キロとか、6万キロとかと言う事です。ベテランになる程ブレーキの無駄遣いが無くなり、パッドの消耗度は勿論ですが衝撃の少ないスムーズな走行は乗客の安心になる。これは、トラック輸送でも同様で荷物に衝撃を与える運転の1番はやはり、ブレーキ操作にあるとの事です。

前方信号機の予測と周囲の車の行動予測を図り、ブレーキペダルに足を掛けるが踏み込まずギヤシフトとアクセルワークでのコントロールで、トラックであれば更には排気ブレーキの使用で安定した走りになるという事です。それがブレーキの消耗より燃費と整備コストに大きく影響するという。何より商品(乗客)を大切に運ぶ工夫がプロの仕事だと。以前聞いた事があるバスの乗客が酔う原因はドライバーの運転にあると。止まる為のブレーキは広い範囲作用している事に気付かされます。人の話しは聞いてみるものですね。

自分の車のブレーキ使用状態のチェックのお勧めですが、外からブレーキパッドが見える構造のホイールがあります。

ホイール周辺に黒い粉の付着もチェックの1つです。

長距離走行ではホイールに手を当てて見ると異常な熱さを感じます。

お金の無駄遣いは知っていましたが、ブレーキの無駄遣いは勉強になりました。


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