今日はハイエースDPF修理について書きたいと思います。29年式のKDH206の型式でお客様からの依頼事項はエンジンチェックランプとDPFのランプが点滅していて手動再生できないとの事。診断機を繋いで故障コードを読んでみるとP2463PM過堆積と出ました。煤が溜まりすぎているみたいです。どのメーカーもエンジンチェックランプが点灯していると強制再生することができません。なので、まず故障コードを消してからの作業ですが診断機ではコードを消すことができなかったのでEFI NO,2のヒューズを抜き60秒以上経過したら差し直し強制再生します。PM堆積量割合のデータを見てみると212%とかなり溜まってます><再生モードになりましたので数値を見ていると排気温度が100度位のまま時間だけがすぎていき再生終了する感じがありません><この年式のハイエース排気温度を上げるためマフラーにインジェクターがついているのですが燃料添加弁噴射補正量が基準値から外れていて1,60くらいで基準値が0.9から1.45なのでインジェクターが詰まり気味かもと思い、マフラーについているインジェクターを外してみます。このインジェクターの正式名称がちょっと長くてエキゾーストフューエルアディションインジェクタと言います。このインジェクターはタービンの次のパイプについてまして点検するにはDPFを外さなければいけません><
幸いDPFのナットは緩んだので次々外していきます。

えーとインジェクターの先端が見えないですね><かなり詰まっています。ごりごり煤を落としていきます。


丁度真ん中にインジェクターの先端が見えるはずが全く見えません><これではいくら燃料を噴射しても出るわけないです><

インジェクターを外したらやっと穴が分りました><

こちらはマフラー側になります。それにしてもすごい量の煤です><原因も分かったので部品を注文したところ盛岡に在庫ありとのこと。うーんよく悪くなる部品見たいですね。新品部品が届き見比べてみると、

上の写真が旧タイプ

次が新タイプになります。穴の大きさが全然違います。穴に煤がたまらないようにするための対策品になっているぽいです。対策品になっているのでウォーターホース類の長さも変わってますので交換です。変更になっているのは付属しています。元通りに組み直していき再生してみます。エンジンを始動し水温が上がってきて再生に入り排気温度がごりごり上がっていきます。燃料添加弁噴射補正量も1.0と基準内でいい感じです。PM堆積量割合もごりごり減っていきます。メーター内のゲージも減っていき、0%になり再生終了です。あとはクーラント漏れ、燃料漏れがないか確認して作業終了です。ではでは!サービスセキガミでした!