今回はクボタラジコン草刈機AMX-7の走行不調での修理入庫です。
ラジコン操作時に送信機で前進していると左右旋回レバーを操作していなくても車両が勝手に蛇行するということでした。早速試運転してみると確かに勝手に車両が右に旋回していきます。舵を切っているというより右側のキャタピラにブレーキが、かかっているようです。機械的な故障であれば何とかなるかなと思っていましたが、ラジコン関係の電気系であればちょっと面倒になると思いながらも点検の開始です。症状をじっくりと観察すると症状が出ているときはモニターの傾斜角度が、平坦地にかかわらず左45度以上傾いていることになっています。
この車種は傾斜地を走行中は下側に下がっていかない用左右のキャタピラーに回転差をつけまっすぐに走行させるようにコンピューターが制御するしくみです。そこで回転差を感知するセンサー類の点検です。右側スピードセンサーは異常ありませんでした。次は傾斜センサーを確認したところ配線がすれ断線しかかってあるところを発見配線修理でカップラーを繋げエンジン始動しモニターを確認したところ無事平坦地で水平点を示していました。
文章で書くとすぐに治ったように感じますが産業機械は自動車と違いメーカーのサービスマニュアルがなかなか手に入りません。症状を確認し可能性があるところを根気よく確認しひとつひとつつぶしていった結果です。今回はなかなかてがかかりました。治ってよかった。無事お客様に納車できます。ちなみに傾斜センサーはこれです。
これが車両の傾きを感知しています。草刈機もラジコンで作業する時代なんです。自分たちもまだまで勉強が必要です。
サービス課 kawasaki